医療コラム

薬が多すぎる 

町広報「まつまえ」19年7月号掲載

7月です! 暑いですね! 私の畑では甘くておいしいイチゴが採れましたし、黒モチキミがどんどん育っています! 皆さんの今年の畑はいかがですか?
薬はいまやわれわれ人間にはなくてはならない存在となっています。かくいう私も先月ついに血圧の薬を飲み始めました!(人間、「あきらめ」が肝腎です・・・) 血圧の薬を飲むことによっていろんなよい効果が期待できるのですから安いもんですね!
医者に通っていて、薬が多いナァと思っている方、おられませんか? 残念ながら心臓に病気がある方は多くても仕方がありません。特に、糖尿病をお持ちの方もしかり。私の予想では、あと20年もすれば心筋梗塞(心臓の筋肉に行く血管がつまる病気)の後には20種類ぐらい薬を飲むことになるのではないかと想像しています。
心臓病や糖尿病がない方で、かつ薬が10種類以上の方はたぶん薬が多いと思います。以下のどれかに当てはまりませんか?
ア)いつも具合が悪い。いつもあちこち痛い。いつも具合が悪いと、具合悪さに応じて薬が出されることが多くなるので、必然的に薬が多くなります。
イ)薬が好きである。あれにも薬、これにも薬。
ウ)胃薬が好きである。胃薬を3種類も飲んでいる。
エ)複数の医者に通っている。通う医者が多いほど薬の数は増えます。これはどうしようもありません。
オ)たくさん病気を持っている。しかたがありませんナ。
カ)長年医師が交代していき、新しい医師が前の医師の薬をやめずにどんどん足していっている。
キ)薬をやめるのがなんとなく不安である。
ク)便通が悪い。これも薬が増えます。
ケ)胸焼けがする。これも薬が増えます。
コ)眠り薬を飲んでいる。
サ)たくさんの薬が必要な病気を持っている。
シ)よその医者で始められた薬をそのまま今の医者からもらっている。
ス)効くか効かないかわからない薬をそのまま飲んでいる。

薬に関しては医師のほうも忙しさにかまけてどうしてもそのままにしてしまいがちです。医師としては可能な限り少ない薬で済むようにしなければならないんですけどね。薬が多いなと思われたときは是非一度、かかりつけの医師にご相談下さい。「薬、もっと少なくならないだろうか?」とネ。どうしても必要という薬以外は思い切ってやめることも大事なことですから。
では!

院長 木村 眞司