医療コラム

眠れない  その2

町広報「まつまえ」18年7月号掲載

前回に続いて睡眠のおはなしです。今回は睡眠と関連の深いいくつかの病気についてお話ししますね。
1.いびきと無呼吸。いびきがひどくて夜中に何十秒も息が止まっている人、いませんか? マスコミのおかげで「睡眠時無呼吸症候群」という名前もだいぶん人口に膾炙[かいしゃ]してきましたね。この病気では、ぐっすり眠った気がしなかったり、日中に耐えがたい眠気を催したりします。集中力の低下も起きます。太った人に多いようです。専門的な検査や治療が必要です。専門医をご紹介しますので、外来に是非いらして下さい。

2.脚がむずむず。寝入りばなに脚がむずむずする人、いらっしゃいませんか? 背中がむずむず、腕がむずむず、という方もおられるそうです。寝床でそろそろ眠気が差してきたときに脚などがむずむずして動かさずに入られない感じがして、睡眠の妨げになる。これを「むずむず脚症候群」といいます。原因は不明ですが、いい薬があります。病院に是非いらしてみて下さい。

3.よく眠れないし、毎日が面白くなくて、気分がぱっとしない人。食欲がなく、また意欲がわかない人。やる気はあるのだけどできない人。ひょっとして軽いうつ病があるのかもしれませんよ! よい薬がありますから、是非軽い気持ちで内科外来にいらしてみて下さい。損はさせません。

よくあるのは以上の三つです。周りの人やご自身がお悩みでしたらいつでもどうぞ。

睡眠の専門家がいっていたことですが、「睡眠時間を自分でコントロールすることはできないが、自分が何時に起きるかは自分で決めることができる」。なるほどそのとおりですね。こうもいっていました。「人間は朝明るい光に照らされてから14時間から16時間すると眠くなる」と。興味深いですね。

最後に「昼寝」について。昼寝は30分から1時間までなら夜の睡眠を妨げないといわれています。江戸時代の儒学者 貝原益軒は『養生訓』の中で、「昼寝をするときは横にならず、寄りかかって休むこと。」といっています。そのとおりかもしれませんね

院長 木村 眞司