医療コラム

実習へのご協力ありがとうございます

町広報「まつまえ」24年8月号掲載

みなさんこんにちは。松前病院の吉野です。先月にも書いた気がするのですが、この暑い時期は水分をしっかり取って下さいね。畑には水筒などを持っていって、十分休憩しながらがいいですね。

さて今回は、病気のお話から少し離れて、松前病院に研修にやってくる研修医や医学生の事について書きたいと思います。

みなさんも病院で見かけたことがあるかも知れません。松前病院には、年に十数人の研修医と二十〜三十人以上の医学生が地域医療を勉強するため絶えず研修・実習に訪れています。札幌医大をはじめ、函館の大病院や道外からも多くの研修医・医学生がやってきています。

研修医はほとんどが医師になって二年目、医学生は大学に入りたての一年生から国家試験を控えた六年生まで様々です。松前に勉強に来る研修医・医学生に共通しているのは、皆がやる気と将来への希望にあふれている事と、「ぜひ松前で勉強したい」と自ら松前病院を希望してやってきている事です。

これほど多くの研修医・医学生が目を輝かせて松前病院に訪れてくれるのは、たいへん嬉しいことだと思っています。そして、何よりこれだけの規模で研修・実習を松前病院が続けられているのは、患者さん、ご家族の皆さんのご協力のたまものだと日々感謝しています。

外来の見学や医療面接、採血などの手技の実習、病棟の回診、研修医にはさらに救急外来や夜間当直なども、当院の指導医が監督した上で貴重な機会を頂いており、どれもご協力なしでは実現しないことばかりです。

我々先輩医師・指導医たちも日々一所懸命に彼・彼女たちを指導しているつもりですが、実のところ一番勉強になっているのはやはり実際に患者さんと接している時のようです。未来の名医たちにとって一番の先生は、他ならぬ皆さん方なのかもしれません。
もちろん、慣れた先生でないと心配だったり、苦手な方もいらっしゃると思います。その際はぜひぜひ遠慮なさらず仰って下さいね。(私も実はどちらかというと苦手なほうですので)

それではまた来月、よろしくお願いいたします。くどいようで申し訳ないですが、みなさん、水分をしっかり!

内科部長 吉野 光晴