信頼できる主治医を持ちましょう
皆さんこんにちは。町立松前病院の八木田です。今回で4回目となりますが、今回もわたくしが「病院へのかかり方マニュアル」(その4)と題しまして、また少し述べさせて頂きます。
病気とつきあっていく上で大切になりますのが主治医の存在になろうかと思います。
病院を受診されたことのある方はすでにご承知のことと思いますが、世の中にはさまざまなタイプの医師がおりまして、その中からご自分の健康についてお任せできる医療の専門家を見つけることは非常に難しいことかもしれません。例えば、腕がいい、自分のことをよく考えてくれる、よく話を聞いてくれる、相談しやすい、優しいなどなど理想を挙げるとキリがありませんが非常に大切なことです。
皆さんそれぞれにご自分にあった主治医を選ぶポイントというものがあろうかと思いますが、以前私たちが実施致しました「地域医療の現場でどのような医師が望まれているか」という研究によりますと、患者さんが医師に期待している要素と致しまして、
①患者さんの病状に対する不安や医師に対しての信頼感に配慮した診察
②良好な医師患者関係構築の観点から一人の医師による長期的な継続診療
③あらゆる健康問題に対する窓口としての役割
④地域病院での治療完結への期待ばかりではなく的確な判断に基づく後方病院への適切な紹介
以上の4つが挙げられておりました。
逆に敬遠したい医師としては、怒る、話を聞いてくれない、聞きたいことが聞けない、その時の気分で対応が変わる、などが挙げられておりました。
私たちも診療を行う上で患者さんからの情報収集が必要となりますが、それが不十分ですと適切な診断や治療に至らないことにもなりかねませんので、是非、信頼できる主治医を持ってご自分のことを遠慮なくお話し頂ければと思います。
信頼できる主治医を持つことで診察室でのコミュニケーションがさらに円滑となり、受診の際の長い待ち時間が少し解消されることにつながるかも知れません。