さよならパート2
9月は涼しかったですね!私はいろいろと忙しくて畑はままなりませんでしたが、皆さんはどうでした?
研修に来た若い女性医師「先生、この1か月、ありがとうございました。ワタシ、松前のこと一生忘れません!」
木村「ご苦労さんでしたねぇ。松前、いいところでしょう?」
医師「ホントにそう思います。札幌の病院に帰ったら、後輩たちに勧めます。松前サ行げって」
木村「そりゃあありがたいなぁ。若い先生方が来ると病院に活気が出るんだよネ!」
医師「実はワタシ、最後に先生に伝えたいことが・・・」
木村「(ごくっと息を呑む)」
医師「はっきりいって、ヒゲが似合わないと思います」
木村「・・・・(がっくり)」
医師「汚らしいから剃ったらいかがですか?」
木村「・・・・(立ち直れない)オレ、もうダメだぁ・・・」
医師「もうトシなんですから。歳相応に行動しないと。またおっかちゃんに逃げられますよ」
木村「(さらにがっくり。49歳なのに・・・)ずっとおっかちゃんには尽くしてるけどナ、単身赴任だけど・・・・」
医師「浮気しちゃいけませんよ、先生。こないだ真剣な目で女性の手を握ってるところ、見ましたよ」
木村「(ギクッ)(誰のことだろう・・・)」
医師「『広報まつまえ』に投書しちゃおうかナァ・・・」
木村「そ、それだけは待ってけれ! 頼むから・・・。マヅメ(松前)にいられねぐなる!」
医師「昨日診察室で館浜の小野寺さんのバアちゃんの手、握ってたでしょ? いいんですか、先生?」
木村「(開き直って)いいよ(一体どの小野寺さんだ??)」
医師「(この人、動じないワ。一体どういうこと??)」
木村「年上の女性にモテるとごで。吉野には負げるども」
医師「わ、私には興味はないんですか??」
木村「ねぇナ。ワゲぇやづには興味なんかねぇ」
医師「(おかしいワ。私に興味を示さない男性なんて・・)」
小野寺のバアちゃん「(突然現れて)うふふ、おめぇだっけ、この熟れたババの魅力にはかなわねぇはんで・・・」
医師「先生、さ、さよなら。(握手)小野寺のバアちゃんに負けないよう、磨きをかけて戻ってきますから・・・」
木村「ああ、さよなら。待ってるよ! 畑で鍛えた手にはかなわないね・・・。モテる男はつらいなぁ・・・」
ではまた。