医療コラム

禁煙への道 その2

町広報「まつまえ」19年4月号掲載

今回は禁煙についての2回目です。患者様方とタバコについていつもお話しするのですが、喫煙する方々は3とおりぐらいに分かれるようです。
(ア)やめる気がさらさらない、
(イ)やめたいような気持ちは少しある、
(ウ)ひたすらやめたい。
今回はやめたい人が、どうやったらタバコをやめられるかを順を追ってお話ししましょう。
★やめたい気持ちを徐々に高める。「やめるやめるやめるやめるやーめーるーっ!!」と自分の中で「盛り上がる」ことが大切なんです。中途半端な気持ちでは禁煙はうまく行きませぬ。
★やめることに「決める」。決断の時です。
★決めたら周りの人たちに「タバコやめます!」と宣言して、引っ込みがつかないようにする。
★やめる日を決める。さあ、さらに気持ちが高まるゼ!
★やめる前から、家の中では吸わず、屋外などで吸う。
★やめる前。別れを惜しむ。もうタバコとはチューできなくなるんです・・・。
★やめる前日。タバコや灰皿、ライターを捨てる。残ったタバコも、もったいないなどといわずに思い切って捨てる。人に売るなどというセコいことはしないように。タバコと「訣別(けつべつ)する」のです!
★他の人を巻き込む。夫婦一緒にやめる。同僚といっしょにやめる。競争や励ましは、成功率を高めます。
★やめる日。きっぱりやめる。
★タバコをやめてしばらくは、身体からニコチンが切れてイライラしてきます。ここがこらえどころ。タバコを吸いたくなりますが、何かをして気を紛らわせます。氷水をちびりちびりと飲む。熱いお茶をちょっとずつすする。居場所を変える、歯を磨く、お酒の席を避ける、などなど(『インターネット禁煙マラソンホームページ』より)。最初の2週間がこらえどころ。頑張りましょう!
★あと少し我慢しよう、あと少し我慢しよう、という積み重ねが大切。
★半年吸わなければ、とりあえずは成功!
というわけ。1回で成功しなくても、何回かやれば成功に近づいていきます。めげずに取り組みましょう。応援します!
病院の禁煙外来は4月から開始となります。禁煙外来ではニコチンの貼り薬をお出しして、イライラを弱め成功率を高めます。予約制です。お問い合わせ下さい。
では、今回はこの辺で。

院長 木村 眞司