医療コラム

診察までの待ち時間の長さはいかに

町広報「まつまえ」20年12月号掲載

皆さんこんにちは。町立松前病院の八木田です。前回に引き続き「診察室から情報発信」(その2)と題しまして、また少し述べさせて頂きます。

今回は「診察までの待ち時間」についてです。外来で診療をしておりますと「あー待った、待った…」「待っている間に具合が悪くなった」という患者さんもおられますし、「なんでこんなに待たせるんだ」とお叱りを受けることもあります。
昔から「3時間待ちの3分診療」などと揶揄されておりますように、病院での待ち時間、特に受付をしてから診察を受けるまでの待ち時間がとても長いという問題はどの病院においてもよくご指摘を受ける部分の一つです。

ある機関における調査では、診察までの待ち時間が30分~1時間で3人に1人が不満に感じ、1時間~1時間30分で2人に1人の患者さんが不満に感じるという結果となっています(ちなみに診察時間は患者さんの3人に2人が3分以上10分未満という結果でした)。
この「診察までの待ち時間」が少しでも解消されればと、町立病院の内科外来では昨年6月から一部予約制を導入し、現在は予約外来と予約外・新患外来の2診体制(2人の医師による診察)となっております。しかし、予約外来とはいえ必ずしも病状が安定している患者さんばかりではなく、診察時に新たな健康問題が生じていることもありますし、至急で書類作成が必要となる場合や緊急の検査が必要となることも少なからずありますので、なかなか予定通りには進まない現状にあります。また、天候や季節、曜日によって混みあう日とそうでない日がありますし、午後より午前中の方が比較的混みあうことが多いようです。

一般的に「長い待ち時間(と感じる)」の要因として、医師の診察にかける時間(丁寧すぎるvs遅すぎる)、診療体制(少ない医師数)、病院へのアクセス(バスの時間)、感覚的な問題(診察までの待ち時間が分からない)などが挙げられておりますので、今後はこれらを踏まえた上で、さらに、現在の病院の規模・体制、医療環境、コストなどを勘案して、現実的かつ実際的に可能な対策を講じていくことが必要となることと考えております。皆さんからも「長い待ち時間解消」の良いアイディアがありましたら是非お願いします。

副院長 八木田 一雄
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