医療コラム

自分自身の内服薬に関する把握は大切

町広報「まつまえ」20年7月号掲載

皆さんこんにちは。町立松前病院の八木田です。前回に引き続きわたくしが「病院へのかかり方マニュアル」(その2)と題しまして、また少し述べさせて頂きます。

今回はお薬についてです。毎日の診療においていつも気になりますのがお薬に関することです。
皆さんも病院で診察を受けてお薬を処方されることがおありかと思いますが、お薬に関しては、まず自分が何の薬を処方されて服用しているのかということをきちんと把握しておくことが大切ですし、用量・用法を正しく理解して適切に服用する必要があります。時々、忙しくて服用し忘れる、服用したくないから服用しないという方もいらっしゃいますし、また、薬について質問しますと「赤い玉と白い粉の薬を飲んでいる」と色や形だけで覚えている方、「1日2回の薬と3回の薬を飲んでいる」と回数で覚えている方、さらには「今、自分は何の薬を飲んでいるんでしょうか」と逆に質問する方もいらっしゃいます。そして中には「隣の○○さんの薬がよく効くからもらって飲んだ」という方さえおられます。あまり信じられないかもしれませんが、意外と多いような気も致します。この背景には、こちらの説明が不十分であったかもしれませんし、また、患者さん側も処方される段階で聞きにくい状況にあったのかもしれません。
他の病院を受診する時や複数の科を受診する時など、その都度、現在自分の服用している薬を担当医に伝えて頂ければ重複した処方や組み合わせの良くない処方が避けられますし、そのことによって余計な処方が減り必要最低限のお薬だけになるはずです。実際のところお薬の名前や効能を全部覚えるのは大変かと思いますので、お薬手帳や薬局で渡される薬剤情報提供書(薬の説明の紙)を持参して診察の際に提示して頂ければとても助かります。
診療する側と致しましても、事前に服薬状況を把握することで効率よく診察することが可能となり、受診の際の長い待ち時間が少し解消されることにつながるかも知れません。

副院長 八木田 一雄
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