医療コラム

眠れない  その1

町広報「まつまえ」18年6月号掲載

みなさん、眠れなくて困っておられませんか? 眠れないのはつらいですよね。何よりも「今日も眠れないんじゃないか」と思えてしまうことが苦しいのだとお察しします。
睡眠は齢[よわい]を重ねるといったいどうなるんでしょうか。

1.睡眠時間が短くなる(平均的な話です)
2.浅くなる
3.ぐっすり寝たー!という感じが少なくなる

ざっとこんな感じです。必要な睡眠時間には個人差が大きく、たとえば80歳の方でも3時間で充分な方から8時間ぐらい眠る方までさまざまです。
一方、眠れない方々は眠れないときどうなさっているでしょう?

1.寝床でじっとしているか寝返りを打っている
2.寝床で本を読む
3.寝床でラジオ深夜便を聴く
こんな感じではないでしょうか。

では、どうすればいいんでしょう? まず就寝時間について。
1.まず、自分は何時間ぐらい睡眠時間が必要かを考える(例 6時間)
2.次に、自分は朝何時に起きたいかを考える(例 朝5時)
3.例に挙げたような方なら朝5時の6時間前のさらに30分から1時間前に床に就く(午後10時か10時半)
ということになります。
「えーっ、寝つきが悪いからそれじゃあ睡眠時間が足りなくなるよ。午後8時には寝床に入らなくっちゃ」という声が聞こえてきそうですね。でもそれでは床にいる時間が長すぎて、眠れない時間が長すぎることになってしまうんですよ。普段より遅い時間に寝るようにすれば、疲れてもっとよく眠れるようになるはずです。

それから、睡眠に関する心がけをいくつか挙げてみましょう。
1.眠り薬(安定剤と呼ぶ方々もおられますね)を飲んだほうがよく眠れる方は、安心してそれを飲む。別に癖にはなりませんし効かなくもなりません。むしろ、薬を飲んでよく眠れるからいいんだ、と割り切ったほうが精神衛生上よいと思います。我慢する必要はありません。ただ、あまり長時間効く薬を使うと、75歳以上の方は足元がふらついて転びやすくなるかもしれませんので要注意。短く効く薬がいいのです。
2.眠れないときは寝床を離れて別なことをする。寝床で悶々(もんもん)としない。
3.床に就く1、2時間前には根をつめた作業や勉強をやめる。

次回はさらに、睡眠に関するさまざまなことをお話しましょう

院長 木村 眞司
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