医療コラム

気にしない

町広報「まつまえ」18年1月号掲載

「気の持ちよう」について。
「気のせい」とか「気が滅入る」「気にする」「気になる」などなど、「気」は私たちの生活には欠かせない言葉ですね。意味はいろいろあるようですが、「気持ち」「気分」「関心」といったことのようです。

私たちには、生まれながらに「気にする」人も「気にしない」人も、またあることをきっかけに「気にする」ようになった人もいます。また、われわれ人間はおもしろいもので、「気にすればするほど気になる」のです。

では、「気にする」ことはよいことなのでしょうか。場合によりけり、です。例えば血圧が気になって気になって仕方がないという方がおられます。「具合が悪かったから血圧を測ってみた」というのは診察室ではよく聞かれる言葉です。

血圧は低ければ低いほどよいもの(ふらふらしたりしないのであれば、です)。血圧が高いとどうなるのでしょうか。すぐにはどうにもなりませんが、何年、何十年も放っておくと、そう、脳卒中(「当たる」こと)になりやすくなるわけですね。で、血圧はすぐその場ですぐに下げる必要はあるのでしょうか。ごく少数の場合を除き、答えは否、です。

血圧というものは数週間から数ヶ月かけて徐々に下げていくのがいいのです。また、血圧というのは痛みや緊張などに応じて上がるもの。私の診察室では皆さん緊張されて、血圧が上がります(医者が害になっているのでしょうか・・・)。

以上のことから、私はこう考えています。

・血圧は具合の悪いときは原則的に測らない
・血圧はあまり「気にしない」(かえって「気に障る」から)
・血圧はあまり頻繁に測りすぎない

私は楽観的であることは健康のためにとても大切なことだと考えています。「気の持ちよう」で私たちの心は晴れ晴れとしたり曇ったりします。
皆様どうか、「気にする」のは医療機関に通うときだけにとどめておおらかに生きましょう!

 

院長 木村 眞司
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