医療コラム

医者の1日

町広報「まつまえ」24年2月号掲載

皆さんこんにちは! お元気でお過ごしですか? 私はお陰様で大病もせず、元気で毎日を過ごしています。

皆さん、我々医師の1日ってどんなだか、ご存じですか? ちょっと垣間見ていただきましょう。

カミカワ「先生、おはよう。先生も忙しいのぉ。ちゃんと喰ってらか?」

木村「カミカワさん、お言葉ありがとうございます(涙)。ちゃんと喰ってました。
レトルトカレー。」

カミカワ「そったモン喰ってれば、身体おかしくしてまるゾ。」

木村「わかっちゃいるんですけどねー・・・。医者の不養生ってヤツですナ。」

カミカワ「先生、オレ、昨日来たども、先生休みだったとこで、他の先生にかかっ
たゾ。」

木村「ああ、昨日火曜日は私はお休みだったわけじゃなくって、いろいろ仕事して
たんです。」

カミカワ「んだか。ワシだば先生は家でひっくり返ってるんだとバシ思ってら。」

木村「いえいえ。火曜日は朝の7時半に出てきて、入院している患者さんについて
の検討会を医師全員でやります。8時からは医師が持ち回りでやる勉強会。
8時半からは書類に目を通して、9時からは近くの老人ホームで回診。12時
20分に戻ってきて昼ご飯。おにぎり1つとワンタンスープ。」

カミカワ「んまそうらな・・・。ほいで家に帰ったんだか。」

木村「いえいえまだまだ! 午後は1時から医師と看護師の連絡会議。1時20分から
は透析(とうせき)室のミーティング。1時半からは病棟で患者さんに関する検
討会。1時45分からは病棟で患者さんの回診。2時半からは若い医師と一緒に患
者さんの回診をしました。3時からは留置場に連れて行かれて・・・」

カミカワ「先生、何して捕まったんだ?」

木村「・・・。私が留置場に入ったんじゃなくて、留置場にいる人を診察したん
ですっ!」

カミカワ「んだか。先生だば、いずれ何かやらかしそうだと思ってら。」

木村「・・・。で、3時半に留置場から帰ったら、4時から経営企画会議。5時から
は若い医者が診察した後のカルテに目を通して、その後は山のような書類に目
を通して、その後は患者さんの生命保険の診断書を書いたり、よその病院への
紹介状を書いたり、生活保護を受けている方々の書類を書いたりして7時。そ
の後は自分の勉強をしたり、日中にできなかった仕事をしたりするんです。帰
るのは9時か10時です。」

カミカワ「聞いてたら、なんだか具合が悪くなってきたとこで、ワシはもう帰る。
先生、せいぜい養生せいよ。アンタももう若くないからのぉ。」

木村「・・・。ありがとうございます! お大事に。」
というわけで、医師の生活には目に見えない部分がたくさんあります。どの職業でもきっとそうなんでしょうね。ではまた!

院長 木村 眞司
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