医療コラム

健康食品のお話

町広報「まつまえ」23年2月号掲載

皆さん、こんにちは!夏目です。もう二月になりました。寒さはまだまだ続きそうですが、少しずつ日が長くなってきましたね。春遠からず、です。ところで、今月のお話は健康食品についてです。

新聞や雑誌を見ているといろいろな健康食品のキャッチフレーズが目に入ってきます。「天然グルコサミンでスムーズな毎日、黒酢で毎日の元気、にんにく卵黄は元気の源、天然酵素で体の中から活性化、コエンザイムQで若返り、二日酔いや肝臓にウコン・・・」。飲んだ人からの喜びの手紙ではみんな元気そう。「私なんか毎週膝に注射しているのにちっとも良くならない。痛み止めは医を荒らしちゃうし、こっちの方がよっぽど効きそう」と、思ってしまうのも無理はありません。

さて、医師としての医学的見地から申しますと・・・はっきりとした効果が医学的に証明されているものはありません。「飲んだら良くなった、だから効いた」と思い勝ちですが、体の症状や病気というのは変動があり、自然によくなってしまうことも多いものです。良くなる時期に飲んでいたりすると「ああ、効いた」となるわけですね。それと宣伝の効果で、「これを飲むと良くなる」という思いも効き目を発揮します。「鰯の頭も信心から」ですね。

では、健康食品は使わない方がよいのでしょうか。私は患者さんに聞かれると、お小遣いで無理なく買える範囲で、そして飲むことで多少なりとも効いたような気がして、より生活を楽しめるのであれば悪くないのでは、とお答えしています。ただし、病院で出している薬と飲み合わせの悪いものもありますので担当医にご相談くださいね!

それから、最近「特定健康用食品」略して「特保」といわれる食品が増えています。「血糖が気になる方へ」「コレステロールが気になる方へ」と謳っている食品です。でもこれらは「食品」ですから、例えばケーキよりイモのほうが血糖にいいですよ、という程度のことです。血糖やコレステロールが気になるなら食べすぎないようにして、雪かきに精を出すほうがよっぽど効きますよ!

松前町立松前病院は、より信頼され、愛される病院を目指しています

内科医長 夏目 寿彦
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