医療コラム

その薬、本当に必要ですか?

町広報「まつまえ」24年5月号掲載

こんにちは、松前病院の吉野です。病院の体制も移行期まっただ中、いささかご迷惑をお掛けしているかも知れません。ご不便なきよう、今日も職員一同全力投球です。
さて、今回は病院とは切っても切れないお薬について。もちろんそれが治療の全てではありませんが、様々な病気に対してお薬が必要なのは疑いないでしょう。
ですが、ときどき「飲まなくてもよいお薬」や「飲まなくても十分うまくいくお薬」を長期間続けている方をお見かけすることがあります。そういった方は概してお薬の量も多く、飲むのが大変だったり薬代の負担が大きいのではないかと心配してしまいます。
止められるお薬については気付く限り減らせるように心がけていますが、ご本人にとって愛着の強い薬の場合なかなか止めるに至らない事も多いのです。
そこで、止められる事が多いと考えられる場合について、いくつか個人的な感想を挙げていきたいと思います。

●胃薬・・・薬を飲むときは胃薬も飲まなくてはと思われる方もいると思いますが、
かなりの薬が胃薬を必要としません。胃薬を複数飲んでいる方は、一つ
にまとめられる事が多いです。
●めまいの薬・・・正確に診断されているメニエール病の方は長期間続ける必要があ
りますが、多くのめまいは出現して落ち着くまでの短期間の服用
で十分です。
●かぜ薬の類・・・かぜ薬はもちろん、咳・痰止めの薬なども、一部の慢性疾患の方
を除き長期間内服する薬ではありません。減量・休薬と同時に、
症状の原因を改めて検討する必要があります。

●昔から飲んでいるが今は病状がよくなっている
●なぜ飲んでいるか分からない薬
●効果がはっきりしない薬・・・これらの場合はご本人では分からないことが多いで
すが、診察時に判明した場合には休薬をお勧めしま
すね。

もちろんご自分の判断で薬を止めることはお勧めできませんが、一度外来でご自分のお薬についてゆっくりお話をしてみませんか。診察室でお待ちしています。

内科部長 吉野 光晴
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