医療コラム

さよなら

町広報「まつまえ」23年10月号掲載

なーんて書くと、ええっ?! 木村院長はいなくなっちゃうの?と思われるかもしれませんネ。いいえ、私はまだまだいますからご安心を。これは話のタイトルです。
今年の畑は天候に恵まれず今ひとつでしたが、手作りビニールハウスで作ったミニトマトはうまく行っています。

フクヤマ「先生、ワシも歳取ったとこで、施設サやっかいになることにした。長いこと
世話になった。」

木村「(じーん・・・ 涙がにじむ)(「鼻水、出てら」といって午前2時に救急車で
来たことのあるこの方も、いなくなるとなると寂しいなぁ・・) どうか、お元気
で。いつ行かれるんですか?」

フクヤマ「ついたちダ」

木村「ええっ? そんなに早く? 急に決まったんですね・・・。フクヤマさんがいな
くなると寂しいなぁ・・・」

フクヤマ「ンだか。そうでもねえべ。すっきりするんでねえンだか。ずっぱり厄介に
なったとこで。」

木村「いえいえ、そんなことはありませんヨ。

フクヤマ「先生、なしに(どうして)鼻水出るんだべ」

木村「そうですねー、気温や室温の上下もあるし、花粉もあるし・・・」

フクヤマ「寒いときは余計(たくさん)鼻水出るんだ。くしゃみも続けて出るしのぉ。
寒くて風邪ひくんだか」

木村「そうでもないんですよねー。鼻の中が暑さ寒さに敏感に反応するんですよ。
ほら、今日のお昼、病院のうどんを食べて鼻水出ませんでしたか?」

フクヤマ「出た。へぎ(せき)も出た」

木村「そうでしょう。鼻水が後ろの方にも落ちてのどにたれるのでせきも出るんで
すよ。こういうときは、鼻水止めを飲んだり副腎皮質ホルモンのスプレーをし
たりするといいですよ」

フクヤマ「先生、まだ、まづめ(松前)サいるのか」

木村「(虚を突かれてたじろぐ) はい、まだまだいますよ!」

フクヤマ「たんすんふぬん(単身赴任)で大丈夫だか?」

木村「ええ、まあ・・・・」

フクヤマ「畑も一人でちゃんとできるんだか? 草、おがらかしたり(雑草を生やし
たり)、野菜、枯らしたりせば、わがんねえゾ(だめだぞ)」

木村「は、はい・・」

フクヤマ「人に、『この、耳聞かんず!』っていわれねぇようにせねばわがんねぇぞ」

木村「(小さくなる) はい・・・」

フクヤマ「ほいだばワシはいぐ。鼻水出たら、また病院サ来てもいいんだか?」

木村「もちろんですよ。いつでも来て下さいね(夜中の2時でなければ・・・)」

遠くの施設に行ってしまった人の健康も、日々、松前から祈っています。

では。

院長 木村 眞司
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