医療コラム

おしっこが近い

町広報「まつまえ」18年4月号掲載

おしっこが近いことについてお話ししたいと思います。おしっこが近い方にもいろいろありますね。

(ア)緊張するとおしっこが近くなる
(イ)夜の間だけおしっこが近い
(ウ)昼間も夜も近い、などなど。

(ア)は程度の差こそあれ、どなたも経験されたことがおありなのではないでしょうか。(イ)と(ウ)の原因はさまざまですが、女性ホルモン不足(によって膀胱が刺激を受けやすくなっている)や男性の場合は「前立腺肥大」などがあります。後者は前立腺という、膀胱の出口のすぐ下にあって尿道を囲んでいるもの、が腫れてくることを指します。六、七十になると男性の前立腺は腫れてくることが多いんですよ。

(イ)と(ウ)の場合に使う薬には三通りあります。一つ目の薬は男性向けでして、前立腺の部分の尿道を開くもの。これによっておしっこが出やすくなり膀胱に残る尿も少なくなります。男性の場合にまず試すのはこれ。
二つめの薬は、「膀胱が我慢強くなる薬」と申したらわかりやすいでしょうか。おしっこが頻繁な方々の膀胱は、おしっこが少し貯まっただけでも刺激を受けてすぐトイレに行きたくなるわけですが、その膀胱にちょっと我慢強く(=刺激を受けにくく)なってもらおうという薬。この薬の難点は二つ。一つは口が渇くこと。二つめは膀胱の出口が閉まってしまい、おしっこが出にくくなったり止まってしまったりすることがあるということです。
三つ目の薬は、「膀胱が尿を出す力が強くなる薬」です。この薬が役立つことがあるのは、膀胱が力がなくて尿を出し切れていないとき、つまり、膀胱に「残尿」が多いときです。

一方、(ア)で真剣に悩んでおられる方がいらしたら、「(物事が)気にならなくなる薬」がよいと思います。 どの薬を使うかは、原因や、おしっこのあとの残尿がどれくらい多いかによります。残尿が多いときに「膀胱が我慢強くなる薬」を使うと、ますます残尿が増えてしまいますからね。残尿は、おしっこをする前と後に超音波検査を受けるだけで簡単にわかります。もちろん町立松前病院で受けられる検査です。

他に気を付けなければいけないのは水分の摂りかたですね。水分をたくさん摂る方は、もちろんその分だけ尿が多くなります。特に緑茶やコーヒーはカフェインという物質が入っていて、おしっこの量が増えます。夜おしっこが多い方は寝る前の水分は少なめというのが望ましいですね。
では、お悩みの方、普段の受診のついでに是非ひと言おかけ下さい!

院長 木村 眞司
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