医療コラム

『巷の療法、それ本当?』

町広報「まつまえ」23年1月号掲載

新年おめでとうございます!寒さはこれからが本番ですが、日は春に向かって長くなりつつあります。新春ですね!

今月は、時々耳にする医療についての誤った知識について解説しましょう。

① 脳卒中は動かしてはいけない?
雨の中で倒れた人が、救急車が到着するまでその場所に置かれていた、なんていうことがあります。脳卒中は動かして悪くなる、ということはありませんので、まずは安全な場所に移動しましょう。意識があるか、怪我はないか、手足は動くかを確認します。そして救急車を呼びましょう。ただし、転落や交通事故などでは脊髄損傷の可能性があるので動かさない方がよい場合があります。

② 魚の骨がのどに引っかかったらご飯を丸のみする?
やめてください! 骨がさらに突き刺ささります。取れなければそれ以上食事はせずに受診してください。食事はゆっくり、良く噛んで食べましょう。そうすれば骨が引っかかることはありません。

③おたふくかぜや水ぼうそうはワクチンよりも移してもらったほうが良い?
おたふくかぜは普通軽い症状で終わってしまいますが、髄膜炎(軽症を含めると十人に一人)や時に高度の難聴(片側は千人に一人)を起こします。水ぼうそうも多くは軽い症状ですが、一から十四歳の子どもでの死亡率は十万人あたり一人、十五から十九歳では三人弱といわれ、死に至らないまでも髄膜炎や脳炎を合併することもあります。ワクチンにも副作用はありますが、その頻度と重症度は病気になるよりもずっと小さいものです。きちんとワクチンを打って、子供につらい思いをさせないようにしたいものですね。

こんなときにはどうしたら良いのだろう、テレビであんなこと言ってたけど、ほんとかな、ということがあれば私たちに聞いてください!知らないことでも調べてお答えします!

松前町立松前病院は、より信頼され、愛される病院を目指しています

内科医長 夏目 寿彦
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