医療コラム

『インフルエンザ』に備える

町広報「まつまえ」22年11月号掲載

皆さんこんにちは! 夏目です。
もう11月、寒くなってきましたね。そろそろインフルエンザの流行する季節です。

 昨年度は「新型インフルエンザ」で大騒ぎ。皆さんも、医療機関もピリピリ!異常事態でした。重症や死亡例が繰り返し報道されるので、ずいぶん心配されたと思います。備えるには、まず正しい知識から。流行はどんなものだったのでしょうか。振り返ってみましょう。
 国民の6人に1人(2061万人)がインフルエンザで受診し、そのうち1200人に1人(1万7千人)が入院、入院した人の11人に1人(1600人)が重症化し、受診した人の10万人に1人が死亡(198人)、インフルエンザ脳症は報告例が300人近くであったそうです。(国立感染症研究所 感染症情報センターHPより)
 交通事故死が年間5千人弱ですから、重症化・死に至るということは多くはありません。しかし、大勢の人が罹り、生活に混乱を来たすという点で恐ろしい病気といえます。  

 症状はこれまでのインフルエンザと同じでしたが、新型の特徴として比較的若くて持病がない人でも重症化・死亡例が多かったことが挙げられます。
 治療についてですが、インフルエンザ治療薬を使うと脳症や死亡が防げるのか、についてはまだ良くわかっていません。また、薬をやたらに使うことは、薬の効かない耐性ウイルスを生み出すことになってしまいます。                  
 備えあれば憂いなし。罹らないことが一番ですね。まずはワクチンを打ちましょう。打っても何割かの人は罹ってしまうのですが、重症化や死亡は減らすことができます。今年のワクチンは、季節性A香港型・季節性B型・新型の3種類が混合されたものですので、あらためて新型を打つ必要はありません。まだ済んでいない方は病院へお問い合わせください!     
 次に、十分な栄養と休息です。寝不足していないですか?バランスの良い食事をしていますか? そして手洗い、咳がでる人はマスクをしましょう! もし、罹ってしまって症状が重い時には、躊躇せず受診してください。                  

松前町立松前病院は、より信頼され、愛される病院を目指しています

内科医長 夏目 寿彦
コラムの一覧へ